※本記事は「とんえぼ老人部アドカレ2024」12日目の記事です。
どうも、LAPINです。昨日は坂ノ上おじゃる丸さんの"プリン1個のシアワセ"でした。最近ファミレス行ってないからお肉食べたいです。
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今回は今年5月に行った北陸旅行のレポです。
旅行までの経緯
実は昨年末にも北陸旅行をしていた。北陸本線経由で新潟に帰るルートが割高になってしまう前に、観光してしまおうという目的だ。全国的にも有名な個人経営のコンビニ"立山サンダーバード"に寄るのは確定、後はあまり考えていなかった。ただ残念ながら年末でほとんどの施設が休業しており、十分に楽しめなかったのが心残りだった。
そしてもう一つ、能登の地震だ。私も新潟の日本海沿いにいたので津波から避難したり、帰り道では新潟バイパスが通行止めになっていたり、ひどく混乱していたのを覚えている。旅行に行った場所がたった2,3日後に激震に見舞われた点はとてもショックだった。
このような状況の中、我々ができることは募金と観光で経済を活気づけることだ。春になると少しずつ観光施設が営業を再開し始め、北陸各県ではふっこう割がスタート。旅行できる体制が整ったと考え、前回回れなかった場所も含めながら今回の旅を計画することになった。
なお、現在観光できる石川県の施設については県のHPをご覧いただきたい。
一日目 千里浜→和倉温泉→能登島大橋→道の駅 ひみ番屋街
早朝から三重を出発し、ストレートに金沢へ向かう。大垣を北上して冠山峠道路という新しい道を通過した。道中に岐阜のポーズで一時的話題になったライブカメラの場所*1も通る。携帯が繋がらないような僻地だが、道幅も広くかつての酷道を全く感じさせないような快走路であった。福井県境あたりで一枚。
途中休憩を挟みながら福井市から8号線で北上。加賀市あたりからはずっとバイパスが続いており、信号もなく非常に快適だった。正直新潟のバイパス網よりも立派なのでは。お昼に金沢市内に突入。第七ギョーザの店*2に寄りたかったが、あまりに混んでいたので結局チャンカレで。
未知のエリアのドライブが楽しくて、ドカ食いしても眠気が来ない。このまま津幡から北上してのと里山海道へ。名阪国道みたいに無料の高速道路がずっと続いていてすごい。
ようやく初めの目的地、千里浜に着いた。きめ細かい砂のおかげで、日本で唯一車で走れる砂浜が有名で、道の駅で一休みして早速行ってきた。車の走りなんて特に感じることはないが、この日はいい感じに晴れていて日本海を視野に入れながらの走行は気持ちが良い。
さらに北東に進み、和倉温泉まで進んだ。民家の復旧が最優先ということか、震災の爪痕が激しく、全く手つかずで営業できない状態であることが外からでも分かるほどであった。12月現在でも再開した旅館はごく一部らしい。今回は総湯で休憩。観光客も多少はいるが、地元の方や建設関係と思しき人が多く利用している様子であった。
また、能登島大橋にも寄った。この手の離島をつなぐ橋は太平洋側や瀬戸内のイメージが強いが、まさか石川にもあったとは。海の色がきれいでいい意味で日本海らしくない。
何年後になるかは分からないが、次はもっと奥のエリアも訪れたい。
次は富山湾に沿って進み、道の駅氷見で休憩。富山県内であるせいかあまり報道されていないが、こちらも大変な被害を受けた地域だ。周囲を少し歩くだけでも危険度判定の赤紙が貼られた家がいくつもある。微力でも地域経済に貢献できればと思い、いろいろお土産を購入。この日は高岡に宿泊。
二日目 称名滝→まんだら遊苑→世界一かわいい美術館→日石寺→呉羽山→きときと寿し
この日は富山観光だ。前回旅行では行けなかったスポットを巡る。まずは立山の麓、称名滝。結構張り切って8時から出発したが、思ったより人が少なく難なく駐車場に止めることに成功。
入口から桁違いに大きな滝が見えるが、これは称名滝ではない。雪解けの時期のみ現れる滝のようだ。そこそこ離れた場所からすでに水しぶきが降ってきており、滝の雄大さを感じる。小学校のノートの表紙に見たエンジェルフォールみたいだ。
立山から少し富山方面に戻る途中、まんだら遊宛という場所に迷いこんだ。どうやら、これまでの素行が悪く私は地獄に落ちてしまったらしい。思い当たる節があるとすれば、アニメキャラでよからぬことを考えたとか、譜面作成者の意図に反する運指を使い続けたことであろうか。立山の山岳信仰の世界観が五感で感じられる面白い場所であった。結局天界と極楽浄土を経て現世へ戻ってきた。地力があれば何でもできる。
昼は北陸でおなじみ8番らーめんを食べ、富山市内に戻る。ここで、今回の旅最大の祈り要素が始まる。そもそも営業しているのか情報もない場所だ。
前年末の旅程決めにGoogleマップを適当に眺めていた時のこと、"世界一かわいい美術館"という文字が目に入った。建物の形容詞に"かわいい"をつける独特さ、こじんまりした見た目で気になっており、この度訪れることにした。
GWにもかかわらず運よく営業しており、古民家を改装してたくさんの日本画が展示されていた。中にいたのも親子連れ1組のみで、非常に落ち着いた雰囲気でゆっくり絵画を眺めることができた。入場料は無料でボランティアで運営されており、こっそり募金箱に札を入れようとしたのだが、口が小さくて500円玉を数枚入れることに。スタッフの方が挨拶に来られてちょっと恥ずかしい。でもとても癒される場所ではるばる来た甲斐があった。
展示物もあるので中の写真を見せることはできないが、絵画が好きだったり観光ガイドにない場所を巡りたい人にお勧めしたい。
www.toyamashi-kankoukyoukai.jp
さて、メインの場所は周り切ったのだがまだ13時半。あんまり行程は決めてなかったので勘でよさそうな場所を回れるだけ回る。
・日石寺
岩に掘られた不動明王や滝行で有名なお寺。涼しげでこの時期にはめっちゃいい感じ。ちなみにもう少し奥に進むと映画"おおかみこどもの雨と雪"のモデルになった古民家があるのだが、運転スキル的に厳しいので今回は断念。
・呉羽山
近くにこの風景を見られるカフェがあったので休憩してきた。この一日でかなり多くのスポットを巡っていて、今回の旅行は過去一充実しているのではと感じた。
夕方はきときと寿し。寿司なら富山*3だと言っているのだが、間違いない。寿司に合う魚の漁場が近かったら最強ですわ。
これまでの旅の中でもトップレベルに濃い一日だった。この日は富山市内のホテルに宿泊。
3日目 魚津埋没林博物館→円形分水槽→親不知→食堂ニューミサ
最終日も前回いけなかった場所をめぐって新潟の実家に帰る。まずは魚津の埋没林博物館。でっかい木の根が状態よく眠っていてきれいに発掘されているというのはなかなか興味深い。子供でも分かりやすい説明が各所にあってとても勉強になる場所であった。
もう一つは円形分水槽だ。公平にそれぞれの用水路に水を流すためにこのような構造になっているそう。魚津のものは特に状態が良いそうで、澄んだ水の色と流れる音がとても癒される。
富山の端、越中宮崎で一旦休憩した後、いよいよ新潟に入る。長らく寄りたかった場所があり、北陸道最大の難所・親不知に行ってきた。昔はわずかな海岸線を、波を避けながら必死に進んでいたそうな。現国道8号もやたら標高が高かったり、"天嶮"とか"浄土"という名前のトンネルがあったりとただものではない場所ということが実感できる。近代になって整備されたかつての道・トンネルが遊歩道となっており、先人たちの努力を感じることができる。展望台からは海岸線・現道・海上の親不知ICを見ることができ、地理好きな人はきっと感動するはず。
あとは新潟の実家に帰るだけだ。ただ昼食を摂っていなかったので実家の方向から寄り道して食堂ニューミサに行ってきた。みそきんのインスパイア先がこの店といわれているが、スープの白味噌感は間違いなく影響受けていると思う。着いたのは16時過ぎだがそれでも少し待ちがいる。
ラーメン好きを名乗っていながらミューミサは実は初めてである。上越は実家から100km以上離れているのでなかなか寄る機会が無いのだ。優しい白味噌味に反してしっかり入っているニンニクが食欲をそそり立て、どちらかというとがっつり系の味わい。玉ねぎはしっかり煮込まれていて甘みが出ておりとても美味い。白味噌はよくあるジャンルでありながら、唯一無二の存在感を放つラーメンであった。
実家に帰り、こうして3日で900kmの長旅は終わりを迎えた。
おわりに
初めて車を使った旅行だったが、一日に回れる場所が段違いに増えてこれまでになく濃密な旅行であった。今は手放してしまったが、今後もレンタカーを使った計画は積極的に検討するであろう。
また何年か経ち、能登半島のさらに奥のエリアも訪れることができればと思う。今後もふるさと納税など何らかの形で応援していきたい。
次はとーるさんの"ななひらさんのベストアルバムについて"です。それじゃあ明日も見てくれるかな!?
*1:
https://maps.app.goo.gl/q7MaD8zAjhnKqXhh8
*2:関東ではおなじみホワイトギョーザの暖簾分け
*3:ソースはあおはちゃんと富山系の回転寿司でバイトしてた従弟